サグラダ・ファミリアとは?
スペインバルセロナの世界遺産サグラダ・ファミリアは非常に有名ですが、NHKが素晴らしい番組を制作しています。NHKオンデマンドで見られます。会員でなくても単品だけ(220円)を購入できますので、まずはこの番組をご覧ください。日本人の彫刻家外尾悦郎さんの目を通して、サグラダ・ファミリアのなかへ、ガウディの中へ入って行けます。
サグラダ・ファミリア~世界一の塔に込めた希望~
サグラダ・ファミリアは、1882年の着工の時は完成までに300年かかると言われたそうですが、どうやらその半分の期間で完成しそうだと報道にありますね。
約140年、未完成のサグラダ・ファミリア。なぜそんなに時間が?
◎建設に時間がかかっている主な理由
・そもそも設計が複雑だから
・設計図やスケッチの多くが焼失したから
・建設の資金を寄付に頼っているから
◎これでも工期は短くなっている!
・コンピューターや3Dプリンターを用いる設計技術が導入された
・コンクリートを使うなど、近代的な建設方法を導入した
・オリンピックにより知名度が上がり、多額の寄付が集まるようになった
サグラダ・ファミリアは、民間カトリック団体「サン・ホセ教会」が贖罪教会(信者の喜捨により建設する教会)として計画しました。初めは寄付も十分集まらず、資金難のために工事がなかなか進まなかったようですが、世界遺産となり、多数の観光客が訪れるようになって多額の寄付が集まるようになり、設計も建築方法も格段に進歩があったので、一気に完成が早まったのですね。
サグラダ・ファミリア方式ファンドレイジングとは?
我々の「裏磐梯一法庵プロジェクト」の資金調達も、サグラダ・ファミリアと同じ方式をとります。その二大方針は以下の通り。極めてシンプルな方法です。
① 裏磐梯一法庵プロジェクトの精神に賛同してくださるかたからのご喜捨によって建立。それのみ。日本国内だけではなく、インドや台湾などの海外のかたにも呼びかけます。ご喜捨してくださる方が、これからサグラダ・ファミリア=聖家族=聖なるサンガを構成します。
② 集まった額に応じて、その範囲でできることを少しずつ段階的に進めてゆきます。決して無理はしない。急がない。
では、そもそも喜捨とは何か?
「お布施、寄付、寄進」など様々な用語がありますが、このプロジェクトでは「喜捨」に統一します。喜捨とは、エゴの囚われを捨てて、自分が持っているものを手放して、真理の中へ我が身を投げてゆく、その大きな大きな喜びのことです。喜びが全く無い、強制的な寄付の真反対が「喜捨」です。この喜捨から生まれる無上の喜びを、実際に体感してもらうのが、今回のプロジェクトの大きな目的のひとつです。
それこそが、サグラダ・ファミリア方式ファンドレイジングの核心です。
ファンドレイジングに関するQ & A
ただ、この基本方針だけだと色々誤解が生じるので、これまで寄せられた疑問、質問にお答えします。
Q1:一法庵には内部留保の財産がたくさんあってそれで建設するのですか?
A: いいえ、そういうものは全くないです。
Q2:一法庵にはイーロンマスクさんのような億万長者のパトロンがいるのですか?
A: いいえ、残念ながらいません。
Q3:鎌倉の一法庵を売却してその資金で裏磐梯一法庵を建てるのですか?
A: いいえ、鎌倉一法庵はこれからも大事にしてゆきます。鎌倉と裏磐梯の2カ所体制が、あらゆる意味で最重要です。
Q4:銀行などから、融資を受けるのですか?
A: いいえ、ローンは組みません。建築資金を金融機関から借り入れることはしません。
Q5:まず、裏磐梯一法庵を建設して、そのあとでかかった費用のご喜捨を受けるのですか?
A: いいえ、それはとても危険です。集まった寄付額で出来る範囲の建設を少しずつ進めてゆきます。
Q6:山下さんの個人的な貯金を使うのですか?
A: いいえ、私は修行僧として生きてきたので蓄えはありません。両親からは、一法庵を相続しただけです。
Q7:一法庵の檀家から喜捨を募るのですか
A: いいえ、一法庵は檀家制度の外なので、檀家と呼ばれる人達はいません。一法庵を支えてくださるのは、一緒に修行するサンガのみです。いわば信仰共同体になってます。
Q8:日本では珍しいお寺の建て方ですが、世界では普通ですか?
A: はい、実はこのやり方でお寺を建てるのが、世界標準です。グローバルスタンダードです。欧米の禅センター、ミャンマーの瞑想センター、インドのリトリートセンターなどが、次々とこのやり方で建設されるのを、私自身が現地で見てきました。欧米、ミャンマー、インドなどの普通の人達によって、現在進行形でたくさんのお寺が建てられています。
日本でも徳川初期に檀家制度(寺請け制度)ができる以前は、このやり方で、多くのお寺が建てられていました。念仏行者、法華衆のひとたちが自分達の信仰のための場所を望み、自分たちの手で建設し、それがお寺になりました。なので、日本でも可能なはずです。世界標準の信仰共同体としてのお寺の建立が、この日本で400年ぶりに復活します。
参考: 仏教は「家の宗教」から「個の宗教」へ向かう――戸松義晴(全日本仏教会理事長)
Q9:このやり方で、業者のひとたちとの関係は大丈夫ですか?
A: はい、どこかの工務店と契約してすべてお任せという形をとってません。施主である私が、個人的に大工さん、水道工事店さん、電気工事店さんなどと個別の契約を結ぶ形なので、問題ないと思います。既に大工さんを初めとする業者の人達とは何回も顔を合わせてます。裏磐梯一法庵プロジェクトを実際に進める、信頼出来る建築業界の人達の輪が広がっています。
これまでに頂いたご喜捨
正式なファンドレイジングが始まる前に、既に数人のひとからご喜捨を受けてます。土地の購入などに使わせていただきました。その総額は約1000万円。ハイエースが一台寄贈されましたが、それを約300万円の価値として計算してます。
これからも、お金の流れはしっかり監査を受けて、すべて透明にしてゆきます。定期的に収支を報告してゆきます。
竣工したときに、ご喜捨いただいた方々のお名前が書かれた「寄進者芳名板」を、坐禅堂に掲示いたします。
現在までの到達点
・約700坪の土地を購入して、登記も完了。隣家との境界線も確定してます。
・電気。東北電力によって4本の電柱が新設され(費用は東北電力が負担)、電線が引かれてます。猪苗代の佐藤電気工事店が担当しています。
・井戸。大塚さく井工業さんにより、掘削工事も完了。約30メートルの地下から水質、水量十分な水を確保できました。
・前田博史一級建築士さんに設計図を書いていただき、建築許可の申請も完了。
・四駆のハイエースで、10人が自由に移動できます。任意保険も税金も完了。
以上、すべての支払いが完了してます。
・解体業者さんからも見積もりがきて、まもなく解体工事もスタート。その解体工事費用の準備もできてます。
解体工事が終わった時点でこうなります。
約700坪の土地が更地になり、電気と水の最重要インフラが整って、10人の移動がハイエースで可能。建築許可も下りてるので、すぐに工事は開始できます。
以上が、現在の状況です。ここからいよいよ建築が始まります。
これからの予定
ご喜捨の集まり具合で三段階にわけて順番に進めてゆきます。
① 基礎を作る。ベタ基礎です。
② 備品以外の建物本体の建築。
③ 備品を購入して完備していく。
備品の例:エアコン FF式ストーブ シャッター 畳み 珪藻土(自分たちで壁塗ります) 家具(机、椅子) 洗濯機 乾太君(ガス乾燥機)冷蔵庫 食器棚 布団 座蒲団 等など。
この備品に関しては、個別のご喜捨の募集を計画しています。たとえば畳1枚分のお布施など。畳の裏に、寄進者のお名前を入れます。「〇〇様寄贈」のように。
④ 浄化槽の設置。
合併浄化槽(がっぺいじょうかそう)の10人槽(二世帯用)を、建物完成後に設置することで、実際の生活ができるようになります。
福島リトリートのファンドレイジングに関する法話
6月2日〜6日、民宿湯流里で、毎年恒例の福島リトリートが行われました。そのなかで今回のファンドレイジングに関する率直な質問、疑問が参加者からでました。まとめてリトリートの中の法話のなかでお答えしました。以下からお聞きください。
22/06/05 サグラダ・ファミリア方式ファンドレイジングとは?
竣工はいつ?
「裏磐梯一法庵はいつ完成するのですか?」と、よく聞かれます。正直にお答えすると「我々にもわかりません」となります。
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。
成功するまで続ければ、それは成功になる。
松下幸之助
この松下幸之助翁の言葉をどうぞ参考にしてください。我々も裏磐梯一法庵が完成するまで、決して諦めずに、粘り強く続けますので、必ず成功するでしょう。ただ竣工がいつになるかは、我々にもわかりません。未来は予測もコントロールもできないから。
皆さまからのご支援を重ねてお願いいたします。